交通誘導の現場において、私たちが最も大切にしているのが「安全」と「信頼」です。 これらを守るために欠かせないのが、皆さんもよく耳にする「報告・連絡・相談(ホウレンソウ)」。
一般的なオフィスワークでも基本とされる言葉ですが、私たち2号警備(交通誘導・雑踏警備)の世界では、少し重みが違います。これは大げさではなく、自分と仲間の命、そして歩行者の安全を守るための「命綱」だからです。
一人のほんの小さな判断ミスが、大きな事故につながる現場だからこそ、小さな違和感を共有し、正確に声を掛け合うことが重要になります。
「報告」― 違和感をそのままにしない
現場に立っていると、「あれ?」と思う瞬間があるはずです。
- 「今日は工事車両の出入りが激しいな」
- 「急に歩行者が増えてきた気がする」
- 「近くで別のイベントをやっているみたいだ」
こうした小さな変化は、危険のサインかもしれません。 「これくらい大丈夫だろう」と飲み込まず、すぐにリーダーや仲間に伝えること。それが早めの対応につながり、現場全体の安全な流れを作ります。
特に大切なのが、進行状況を伝える「経過報告」です。 「車が詰まってきました」「今、一時的に人が溢れています」 こうしたリアルタイムの声を上げることで、チーム全体が先手を打って動けるようになります。
「連絡」― 言葉のキャッチボールが連携を生む
交通誘導はチームプレーです。それぞれの持ち場で全体を見ながら動くため、「連絡」はまさに現場の要。
無線やハンドサイン、そして直接の声かけ。 これらがスムーズなら、驚くほど安全で無駄のない誘導ができます。逆にここが滞ると、「大型車が来たのに道が開いていない!」といったヒヤリハットにつながりかねません。
コツは「短く、はっきりと」。 特に無線では、「南側、通行再開します」のように、結論から簡潔に伝えると相手にスッと届きます。
「相談」― 迷うことは恥ずかしいことじゃない
現場では、瞬時の判断を迫られる場面が多々あります。 「この車、先に通していいのかな?」「誘導位置、ここで合ってる?」 そう迷ったときこそ、「相談」の出番です。
「判断に迷う」「ちょっと不安だ」 そう思った時点で、すぐに声を上げてください。自分ひとりで抱え込んで事故になるより、聞いてしまったほうが随分マシ。これは新人だけでなく、ベテランも同じです。 現場の状況は生き物のように毎日変わります。「慣れ」で判断せず、確認し合える姿勢こそが、プロとしての信頼を生みます。
まとめ:声をかけ合うだけで、現場はもっと強くなる
ホウレンソウは、単なるルールではありません。 危険を察知し(報告)、状況を共有し(連絡)、正しい判断を導く(相談)。このサイクルが自然に回っている現場は、事故も起きにくく、雰囲気も抜群に良くなります。
- 気づいたらすぐ報告
- 動く前に連絡
- 迷ったらすぐ相談
今日もこの3つを合言葉に、声をかけ合いながら、安全で安心できる現場を作っていきましょう。
株式会社唯心 警備事業部について

株式会社唯心 警備事業部は、東京都を拠点に建設・工事現場を対象とした警備事業を請け負っています。
| 会社名 | 株式会社 唯心(YUISIN Co., Ltd.) |
| 所在地 | 〒111-0022 東京都台東区清川1-23-1 |
| 連絡先 | TEL 03-6458-1011(警備事業部代表) |
| 設立日 | 2012年11月6日 |
| 事業内容 | ・総合警備事業 ・葬祭関連事業 |
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