このページは、2号警備業務に携わる方、これから目指す方、また業務内容について知りたい発注ご担当者様のために、専門用語を分かりやすく解説するものです。
基本用語
警備業法
警備業の根拠となる法律。正式名称は「警備業法(昭和47年法律第117号)」。警備業を営むための公安委員会の認定制度や、警備員の教育・指導・資格要件などが定められています。違反すると業務停止や認定取り消しとなる場合もあり、警備業に従事する上で最も重要な法規です。
警備業法指導教育責任者(指教責)
略称:指教責(しきょうせき)
警備業法第21条に基づいて設けられた国家資格。警備員の採用後教育・現任教育・現場での指導を行うための責任者です。会社ごとに一定数の「指教責」を配置する義務があり、1号~4号警備それぞれに対応した区分資格があります。
現任教育
すでに勤務している警備員に対して、定期的に行われる教育のこと。法律で義務付けられており、毎年一定時間以上の受講が必要です。現場での安全意識の維持・法令や手順の再確認・事故防止のために実施されます。
新人教育
警備員として新たに採用された際に受ける、最初の法定教育。警備業法第21条に基づき、現場に出る前に必ず実施しなければならない義務教育です。安全確保・接遇・法令知識など、警備員としての基本を学びます。新任教育は 20時間以上(交通誘導業務などは別途時間規定あり) が必要で、受講記録を会社が保管します。教育を受けずに現場に出ることは法令違反となります。
交通誘導警備業務検定(1級・2級)
略称:交検(こうけん)
道路工事現場や建設現場などで車両や歩行者を安全に誘導するための専門知識と技術を証明する、国家資格(警備業法に基づく検定)です。都道府県公安委員会が指定する講習機関(一般財団法人全国警備業協会など)が実施します。
| 区分 | 対象レベル | 主な役割 |
|---|---|---|
| 2級 | 一般警備士 | 現場で安全に交通誘導を行うための基礎知識と技能を持つ |
| 1級 | 上級・リーダー | 現場責任者として、複数の警備員を統括・指導できる能力を持つ |
【上番、下番】じょうばん、かばん
警備員の勤務開始・終了を表す基本用語。現場では毎日の報告や日報で頻繁に使われます。
上番(じょうばん)
勤務を開始すること。
現場に到着し、制服・装備を整えてから「上番しました」と報告します。
会社や現場責任者に電話・無線・アプリなどで連絡するのが一般的です。
下番(かばん)
勤務を終了すること。
作業終了後、片付け・点呼・最終確認を行い、「下番しました」と報告します。
終了時刻や特記事項を日報に記入することが多いです。
片側交互通行/片交(かたこう)
道路工事や片側規制の際に行う交通誘導方法の一つ。一方の車線を交互に使用して通行させる方式です。通行できる車線が1本しかない場合に採用され、交通誘導警備の中でも特に基本かつ重要な業務です。
管制
警備会社や本部が、現場の警備員や業務全体を統括・管理する役割のこと。「管制センター」または「管制担当」と呼ばれ、現場の出発から上番・下番、配置確認、緊急時対応までを一元的に管理します。
検定合格証明書
警備業法に基づく国家資格試験、
たとえば「交通誘導警備業務2級」や「雑踏警備業務2級」などの検定に合格した警備員に対して発行される正式な証明書です。この証明書は、都道府県公安委員会によって交付され、警備員の技能と知識を公的に証明する書類となります。
配置基準
交通誘導警備員を現場に何名配置すべきかを定めた基準のこと。道路の形状、交通量、工事内容、作業場所の危険度などに応じて、必要な警備員の人数や配置位置を決める際の指針となります。
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